太陽光発電と家庭用蓄電池は併用した方がいい?

単独使用のメリット・デメリット

太陽光発電は、自宅で電力を生み出せるシステムです。そして、電力を貯めておけるのが家庭用蓄電池です。太陽光発電で作られた電力を家庭用蓄電池に貯めておくという使い方も可能ですし、どちらも単独で使うこともできます。太陽光発電で作った電力を家庭用蓄電池に貯めておくのはメリットが多そうに感じますが、単独使用にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

太陽光発電と家庭用蓄電池の併用、メリットは?

太陽光発電と家庭用蓄電池を両方設置して併用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

電気を蓄えられる

太陽光発電は、屋根に設置したパネルで集めた太陽エネルギーを電力に変化させるシステムです。電力会社から電気を買わなくても、作り出した電力を無料で使えます。ただし、その電力は蓄えておくことはできません。天気の悪い日や夜間は電気を作れないため、どうしても電気料金をゼロにするのは難しいのです。

家庭用蓄電池があれば、天気のいい日に作り出した電力のうち、自家消費した残りの余剰電力を貯めておくことが可能になります。

停電時にも家電が使える

東日本大震災の後で、家庭用蓄電池の需要が高まったことはご存知でしょうか。広範囲で停電が起こり復旧後も電力不足による計画停電が行われましたが、電気を貯めておける家庭用蓄電池があった家庭では電気を使うことができたからです。太陽光発電と家庭用蓄電池が備わっていれば停電の間も日中は太陽光発電で電気が作られるので、数日間停電が続いても大丈夫な仕組みが整っていることになります。

震災だけでなく、台風や大雨、大雪などで停電になることは多々あります。そのような非常時への備えとして太陽光発電と家庭用蓄電池は有効なのです。

電気代が節約できる

日中自宅に居ないから電力を使わない家庭でも、日中作られた電力を家庭用蓄電池に貯めておいて夜に使えたら節約になります。

「固定価格買取制度」終了後も活用できる

2009年から2012年に行われた「固定価格買取制度(FIT)」は、太陽光発電による余剰電力を10年間は固定価格で買い取ってもらえる制度です。その10年間が終了後は、今までよりも安くしか売電できないことになります。家庭用蓄電池があれば、余剰電力を安価で売るのではなく蓄電しておいて自宅で有効活用できるようになります。

環境に配慮できる

太陽光発電システムは、電力会社による発電と違ってCO2を排出しません。家庭用蓄電池に蓄電しておいて有効利用することは、環境にも優しい生活だと言えます。

太陽光発電なしで家庭用蓄電池を設置できる?

太陽光発電は設置せず、家庭用蓄電池を単独設置することも可能です。その場合、家庭用蓄電池に蓄電する電力は、太陽光発電で作られるものではなく、電力会社から購入した電力ということになります。それでも災害時の備えにはなります。また、夜間の電気料金が安い時間帯に蓄電した電力を昼間に使う「ピークシフト」もできて、電気料金の節約ができます。

家庭用蓄電池を単独設置する場合、太陽光発電との連携を想定した「ハイブリッド型蓄電池」ではなく、単独使用を前提にした「単機能型蓄電地」を設置することになります。単機能型蓄電池のメリットは、導入費用が安く、大容量のものが多いことが挙げられます。

デメリットとしては、単機能型蓄電池を設置した後で太陽光発電を設置した場合、充電効率が落ちることが考えられます。また、一般的に単機能型蓄電池は屋外設置となるので、故障の心配があります。

家庭用蓄電池なしで太陽光発電を有効に使える?

家庭用蓄電池による蓄電をせずに、太陽光発電を有効活用することは可能でしょうか。太陽光発電で作り出された電力を貯めずに有効活用するには、自家消費を増やす生活にすることです。たとえばオール電化にする、電気自動車にする、二世帯住宅や三世代同居など住む人を多くするなどが考えられます。

デメリットとしては、やはり発電した電気を貯めておいたり後で使ったりできないことです。太陽光発電が稼働できない夜間などは、どうしても電力会社から購入した電力を使わなければならなくなります。

太陽光発電のみだった家庭に、家庭用蓄電池を後付けすることも可能です。メリットとデメリットを加味して検討しましょう。

まとめ

太陽光発電で作られる余剰電力を有効活用するために家庭用蓄電池を併用することは、多くのメリットがあります。ただし、太陽光発電だけ設置したい、家庭用蓄電池だけ設置したいという場合は単独設置も可能です。同時に設置した方が導入コストはかからないものの、どちらも後から設置もできるのでご自身のライフスタイルに合ったものでまずは単独導入してみるのも手です。

東京都杉並区にある「有限会社リケン」では、太陽光発電と家庭用蓄電池の施工・メンテナンスを行っております。二級電気工事士が在籍しており、太陽光発電・家庭用蓄電池ともに多くの設置実績があります。太陽光発電と家庭用蓄電池を併用したい、どちらかだけ設置したい、どうしたらいいか迷っているという方も、ぜひお気軽にご相談ください。各ご家庭に合った提案を誠心誠意考えさせていただきます。

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