縫村です。
本日はタイルが浮いて(剥離)盛り上がり、玄関扉が開かなくなってしまった現場です。
扉廻りの床タイルを打診棒でチェックします。浮いている部分は音で判断します
扉の可動範囲がほぼ浮いています。音からするとタイルのみ完璧に浮いています。
既存は輸入タイルで同じものが無いので再利用前提ですが、万が一のために似寄りのタイルも用意します。
オペ開始します。
目地部にダイヤモンドホイールを入れ1枚づつ丁寧に取り外します。
タイルがタイルセメントについていません
輸入品の多くが画像のようなワッフル状の接着面になっています。
下地にタイルセメントをクシ目をつけて張るのですが、空気が抜けにくいのでタイルセメントがよくまわりません。
日本製タイルの裏面はクシ目が一方または放射状に入っている為、セメントが良く回ります。
なんとか割らずに取って行ったのですが、加工されている部分に既に割れがあります。
いろいろ手は施しましたが、割れの入った下側部分がしっかり接着されています。
駄目でした
残ったタイルセメントも打診します。
バッチリ接着されています。
電動ケレン機で剥すのですが、振動で廻りのタイルも浮きそうなのでコンクリートカンナで張りしろを調整します。
綺麗に掃除し、接着剤を塗布します。
床面にタイルセメントを圧力をかけて塗りつけます。
タイルの裏側にもタイルセメントを塗りつけます。
「改良圧着張り」といいます。
これでゴムハンマーで叩き(軽く)ながら、セメントがなじむように張っていきます。この際も音で判断
問題の割れた部分に別のエポキシボンドをつけます。
このままでは目立ちますので補修をかけます。
エポキシパテ~色付~模様付
若干、色が違いますが目立たなくはなりました。
扉も擦ることなく開閉できるようになりました。