基礎から学ぶ家庭用蓄電池!

メリットや使用シーン、種類や選び方までを徹底解説

大きな震災や大規模な停電が起こるたびに、「家庭用蓄電池」の便利さや必要性が話題になります。自宅にも設置したいと思いつつ、どんな使い道があるのか、どのような物を選べばいいのかなど分からないままでいる人も多いのではないでしょうか。そこで家庭用蓄電池について、設置するメリットや使用シーン、さまざまある種類や選び方まで詳しく解説していきます。

家庭用蓄電池とは?

家庭用蓄電池とは、充電して電力を蓄え必要に応じて使用できる、「電力の自給自足」を実現するバッテリーのことです。自宅に家庭用蓄電池を設置すれば、停電でも自宅内の電気機器に電気を供給できるのです。

太陽光発電の余剰電力を電力会社が10年間は固定価格で買い取る制度が2009年に開始し、2012年まで行われていました。その10年が終了するのが2019年から2022年であり、固定価格での買取が終了してからは余剰電力を売電するよりも自宅での蓄電に回した方がいいと考える人が増加しています。それに伴い、2019年には家庭用蓄電池の出荷台数が約11万台まで伸びました。さらに2030年には35万台にまで出荷台数を伸ばすという試算も出ているのです。

使用シーンやメリット

家庭用蓄電池を自宅に導入すると、どのようなシーンで使えるのでしょうか。また、家庭用蓄電池がある事で、どのようなメリットがあるのでしょうか。

災害時の非常用電源として利用できる

2011年に起こった東日本大震災後に、家庭用蓄電池が注目されるようになりました。地震発生から2時間後には6県・440万世帯で停電が発生しました。発電所が停止してしまい、輪番停電も行われました。今後もそのような災害がいつ起こるか分かりません。その際に非常用電源として電気を確保できるのは、家庭用蓄電池の最大のメリットだと言えます。

停電などの非常時も安心

大震災のような大きな災害でなくても、台風や大雨、大雪などの非常時には停電が発生することが多々あります。真夏の冷房、真冬の暖房が使えないと高齢者や子供の健康が脅かされることにもなるため、家電が使えないことは軽視できません。非常時にも家庭用蓄電池があれば安心です。

電気代の節約ができる

家庭用蓄電池の使い道は、災害や非常時だけではありません。夜間など一定時間帯の電力が安いプランに入っていたら、安い時間帯に1日分の電力を貯めておくことで電気代の節約ができるのです。

家庭用蓄電池の種類

ここからは、家庭用蓄電池に使われる電池の種類を説明していきます。

鉛蓄電池

蓄電池の中で最も古い歴史があり、信頼性が高いのが鉛蓄電池です。大きくて重いものの、その分高い電圧を発揮できます。コストパフォーマンスにも優れ、自動車やフォークリフトのバッテリーなどにも広く用いられています。使用しているうちに、負極側の金属に硫酸塩の結晶が付着しやすいのがデメリットです。

ニッケル水素電池

高容量・高出力・長寿命の人工衛星用バッテリーとして開発が進められてきたのが、ニッケル水素電池です。エネルギー密度が高く、過放電や過充電に強い特徴を生かして、ハイブリッドカーにも用いられています。有害物質を使用していないため安全性も高く、充電して繰り返し使うタイプの乾電池やデジカメの小型バッテリーなど身近な家電にも多く使われています。

リチウムイオン電池

現在、家庭用蓄電池として最も普及しているのがリチウムイオン電池です。蓄電池だけでなく、携帯電話やパソコンなどの身近な電気機器にも多く用いられています。他の蓄電池と比べて軽くて大きな電力を持ち、継ぎ足し充電にも向いています。

その他の電池

近年、ナトリウム硫黄電池の開発が進められています。メガワット級の電力貯蓄を可能にし、高エネルギー密度・長寿命なことからも家庭用蓄電池への利用が期待されています。その他にもドックスフロー電池など、新時代の電池が家庭用蓄電池として開発・利用が進められています。

家庭用蓄電池の選び方

電池の種類の他にも、家庭用蓄電池はさまざまなタイプがあります。希望する用途や使い方に合わせて選びましょう。

「定置式蓄電池」か?「移動式蓄電池」か?

自宅の所定の位置に据え置く「定置式蓄電池」と、持ち運びできる「移動式蓄電池」とがあります。

移動式蓄電池はアウトドアにも使えて非常時にも便利ですが、日常的に使う容量は「定置式蓄電池」の方が大きいのです。

「ハイブリッド型」か?「単機能型」か?

太陽光発電システムと連携して使用するのが「ハイブリッド型」、連携しないのが「単機能型」です。停電時に太陽光発電の電気を貯められるのが「ハイブリッド型」、10kwh前後の容量があり停電時にもしっかり電気が使えるのが「単機能型」のメリットです。

容量と出力もチェック

蓄電池の容量と出力もチェックしましょう。どれくらいの時間家電を動かせるかを決めるのが、容量です。いくつの家電を同時に動かせるかを決めるのが、出力です。一般的に、1日の生活で使用する電力は4kw程度だと言われています。いざという時に家電を使える時間が短かった、家電を使える数が少なかったという事態にならないようにしましょう。

まとめ

日本に住んでいる以上、自然災害による停電は他人ごとではありません。豪雨や台風、地震などによる停電に備えられる家庭用蓄電池は、今後も需要が高まっていくことが考えられます。どのように使うか、どの程度の容量・出力の物が必要かなどを具体的に考えて、家庭用蓄電池を選んでみましょう。

東京都杉並区にある総合建築会社「有限会社リケン」では、太陽光発電システムと家庭用蓄電池の販売・設置も行っております。家庭用蓄電池は実績豊富で、二級電気工事士が在籍しているので安心してお任せください。完全自社施工で無駄なコストもカットしております。お電話や来店されてのご相談はもちろん、ホームページかの「太陽光発電・蓄電池ご相談フォーム」からも承っております。設置をお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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