電力会社が一斉に値上げ申請を行うなど、電気代高騰は免れない状況が続いています。ウクライナとロシアの戦争や円安も、電気代高騰に大きな影を落としているでしょう。電気代高騰の対策としては、太陽光発電が最適だとされています。しかし、初期費用が掛かるため本当に削減できるのか気になるところです。
ここでは、電気代高騰対策として太陽光発電が適している理由をご紹介します。
太陽光発電が電気代高騰対策になる理由
太陽光発電が電気代高騰対策になる理由として、次の3つがあげられます。
発電した電力は無料で使える
太陽光発電が電気代高騰対策になる理由は、発電した電力が無料で使えるからです。太陽光発電では太陽が出ている間は発電が行われるため、その時間帯は無料で電気が使えることになります。使いきれない電力は、固定価格買い取り制度を利用して電力会社に売ることも可能です。無料で電気を使うだけでなく、お金に換えられるため電気代高騰の対策になります。
購入単価が安くなる
太陽光発電を導入すると、電気の購入単価が安くなるので電気代高騰の対策になります。電力会社から電力を購入する場合、使用した電力量に応じて電気料金が算出されるシステムです。電力消費が多いほど、高い単価を支払うことになります。太陽光発電を導入すれば、日中の電気代は自力で賄えるため、電力会社から購入する電力量を減らせるのです。結果的に、電気代が安くなります。
再エネ賦課金や燃料費調整額に左右されない
電力会社が電気料金を請求する際、基本料金のほかに再エネ賦課金や燃料費調整額が加味されて算出されるシステムです。再エネ賦課金や燃料費調整額は、世界情勢や世界経済に左右されやすく、情勢によって高騰する場合もあります。太陽光発電で発電した電力は、自家発電なので再エネ賦課金や燃料費調整額は関係ありません。世界情勢や経済に左右されずに使用できます。太陽光発電で賄える電力の割合が大きいほど、電気代を安く抑えられるでしょう。
太陽光発電で電気代を下げるには？
太陽光発電を導入すると電気料金を抑えることは可能ですが、0円にするのはハードルが高くなります。太陽光発電でできるだけ電気代を下げる方策は、次の2つです。
蓄電システムを導入
太陽光発電とともに、蓄電システムを導入すると、夜間の電力も賄えるようになります。日中に発電した余剰の電力を蓄電池に充電しておき、日が沈み発電できなくなった時間帯に使えます。夜間の電力を蓄電池に充電した電力で賄えれば、電力会社から購入する必要がなくなるでしょう。電気料金を0円に近づけられます。
省エネ家電を使う
消費電力が多いと、電力を大量に消費してしまいます。電気代を下げるには、省エネ家電を使用するのがおすすめです。省エネ家電は電気の消費量が少ないため、電気消費量も減り電気料金が減らせます。とくに、冷蔵庫やエアコンなど長時間つけっぱなしにする家電は、省エネ仕様のものに変えた方が長期的に見るとお得です。
初期費用が掛かっても導入する価値はあるか？
太陽光発電は電気代高騰対策として効果のある方法ではありますが、初期費用がかかります。初期費用をかけても、導入する価値がある理由としては、次の3つがあげられます。
太陽光発電は長期的に使える
太陽光発電システムを設置するには、パネルやパワーコンディショナー、架台などの設置が必要です。また施工費用のほかにも、電力会社への接続費用、保険料なども必要になります。そのため、太陽光発電システムを導入するにはコストがかかります。ただ、太陽光発電は、一度導入すると30年ほど使い続けられるため、初期費用を上回るリターンが得られるでしょう。
売電収入が得られる
売電収入が得られるのも、初期費用をかけても太陽光発電システムを導入すべき理由です。売電価格は国によって定められており、定められた価格で10年間購入してもらえます。売電価格は年々引き下げられているものの、太陽光発電システムの導入費用も下がっています。10年前と比較すると売電価格は低いものの、設置費用も安くなっているため十分メリットは感じられるでしょう。
停電時も電気が使える
初期費用をかけても太陽光発電システムを導入すべき理由として、停電時に電気が使えることもあげられます。日本は災害が多く、地震や台風など予期せぬ災害で停電することがあります。太陽光発電があれば、日の出ている間は発電できるため電気が使えるので安心です。蓄電池があれば、夜間も電気が使えます。
まとめ
電気代高騰は、世界情勢や経済などさまざまな要因によるところが大きく、どうすることもできません。太陽光発電システムを導入するなど、ご自身で対策を行う必要があります。太陽光発電は、電気代高騰対策だけでなく、災害対策にもなるためメリットが多いでしょう。
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